どうしても元気がなくてやる気の出ないときは薫君に力をもらうしかない【お茶の間 望月峯太郎】

バタアシ金魚の花井薫が社会人になって帰ってきた!宇宙一愛している苑子君に贈る、バラ色の人生設計をとくとご覧あれ!

 

はっきり言って望月峯太郎さんはめちゃくちゃ好きな作者なので全部好きです。

その中でも『お茶の間』は

あーなにもやる気しない・・・・・

今やってる仕事って意味あんのかな・・・

 

という虚無感をぶっとばしてくれるナイス作品です。

 

『バタアシ金魚』の続編ですがこの作品から読んでも全くもって問題がないです。

 

俺ほど派手な男もいない薫君

主人公の薫と苑子が社会人になっているところから話は始まる。『バタアシ金魚』からみている人は

 

こいつらふっつーに付き合ってるー!

と思ってしまう。薫君おめでとうの一言に尽きますね。

 

おしゃれな生活がしたい苑子、対照的にこたつを愛し小さい生活をする薫。水泳もやめ、社会人になってエネルギーがなくなってしまったのかと思いければそうではない。

苑子にセコイ、みみっちい生活をする男と言われた薫はその夜にマリンタワーによじ登り花火をあげます!!その行動で氷川丸まで警察に追い詰められたのち海に飛び込み逃走するといういつものパワーを見せつけます。最高ですね。

お茶の間

社会人になったカオルが学生時代と同じエネルギーをもっていて、その使いどころがわからなく全て空回りしてしまう苦悩。理由もわからない焦燥感。誰も一度は経験している感覚を望月さんのタッチとカオルのキャラクターのおかげでものすごく読みやすく共感ができる心理描写が描かれています。

 

人生をコントロールしようとしても何かがそっと忍び寄る

2巻では学生時代のプーが登場します。このプーという人物は今でいうサブカル系女子です。懸命に社会人になり労働をするカオルとソノコの生活に、自分の世界を持って好きに生きているプーが介入してきます。

2巻はほとんどソノコとプーの二人の思い、カオルに求めるヒーロー像の違いが語られます。

エネルギッシュに好きなことをしてほしいプー、仕事をバリバリやって普通の生活を求めるソノコ。しかしプーの話を聞いていてソノコの気持ちも変わってきます。

お茶の間

仕事と労働の言葉と意味の違いを考えさせられます。必ずしも目指しているものが幸せとも限らない難しい感情がカオル、ソノコ、プーの中でぐるぐると動き出します。

 

いろいろ考えるのは、もうヤメだ!!

再び水泳の道に進むことを決め、会社を退社することを決めたカオル。会社の先輩が放つ一言に私はものすごい共感しました。

「いくら将来の夢があって、どんな理由であっても会社のほうからみれば辞めていくやつが負け犬なのさ」

もちろん物語はそれの反対のことをしている男なんですが、会社の先輩のこのセリフは実社会でも自分の心に刻み込んでいます。こう思っていないと会社を辞めて転職して、元会社の人と会うことなんてできない。。。

 

そして2年後オリンピック選手候補となったカオル君、元会社のイメージアップのモデル候補にも選ばれます。世界選手権に出る薫は最終決戦まで行きますがタイムは一番ビリ。スタートする前に結果が分かっているといわれておきながら驚愕の行動を起こします。

 

 

全ては花井薫という男のエネルギーによって導かれるこの『お茶の間』。人生のバイブルにもなる名作中の名作ですのでみなさん買って読んだほうがいいと思います。全三巻ですし。

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